レンブラント~キリストの昇天、晩年の自画像

光と影の魔術師、魂の画家レンブラントです。
金色の光に照らされて闇の奧から浮かび上がる人物たちは、聖者も妻も商人も誰もが神聖かつ崇高な空気で包まれています。
その生涯において、最初の妻に先立たれ、息子夫婦にも、そして2人目の妻にも先立たれた上に、裁判所から破産宣告を突きつけられ全ての絵を競売用に没収されたレンブラントです。
晩年の彼が描いた何枚もの自画像には、いつまでも続く激痛にとうとう慣れてしまった、いわば“達観”した静かな目がそこに描かれている。
凄惨な体験が逆にもたらした穏やかなその目は、一度見ればけっして忘れることが出来ないだろう。
400年も昔に、しかも遠くオランダの地に生きていた彼のことなど、絵がなければ当然僕が知るよしもないです。
だが絵を見た瞬間彼の存在感がハートをわしづかみにし、どんなに孤独な状況下でも“僕にはレンブラントがいるじゃん”と一気にに救われるこの現実に絵画の奇跡を見た気がした。

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