ミケランジェロ~最後の審判、及び全彫刻作品

「私が残念に思うのは、やっと何でも上手く表現出来そうになったなぁ、と思うときに死なねばならぬことだ」
とはミケランジェロ89歳の臨終の言葉です。

超美形のダ・ビンチやラファエロと違って、彼は自分の容姿の醜さに深いコンプレックスを抱いていた為、その反動から美に対する憧憬が非常に激しかったと云われている。
彼が生きていた頃、ローマは発掘ブーム真っただ中で、彼は続々と発見される彫刻遺跡の修復責任者でした。
しかし千年前の素晴らしい彫刻を前に、「ここまで美しい作品は私の手に負えない」と彼は発掘現場からしょっちゅう逃げ出していたという。

システィーナ礼拝堂の壁画群に描かれた人間の数は400人と云われている。
当初は弟子と共に5人で取り組んでいたが、短気かつ完全主義者の彼は「違う、そこはそうじゃない!もうええ、ワシが描く、お前ら家に帰れ!」と爆発、結局一人で土を練って絵の具を溶き、マル4年の歳月をかけて描き上げたと伝えられている。
完成後「誰が何と言おうと、も~天井画は御免だ」と嘆く彼の背骨は変形し、落ちて来た絵の具の雫の為に失明寸前だったらしい。

そして忘れてはならないのが数々の彫刻作品です。
マリア様の衣のひだなど、その作品の柔らかさ、あれは絶対に石で出来ているとは思えない。
無宗教の僕も彼の作品の前に立つと、さすがに神は実在しないと言い切る自信が失せてしまう程です。

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